愛するものが死んだ時には、
自殺しなけあなりません。
愛するものが死んだ時には、
それより他に、方法がない。
と「春日狂想」をうたったのは中原中也ですが
卒業式と入学式の例えのように
別れと出会いの狭間で春はやっぱり気が狂う。
千人を超える人々と出会いと別れを繰り返してやっと
かけがえのない
にどと取り返しのつかない人がいることを知る。
なぜ人を殺してはいけないかの問いには
取り返しがつかないからだという答えがもっとも腑に落ちる。
命が失われた日のこと
泣いて泣いて泣いた後悔の年年。
ぼくではなく
そのあなたの狂騒の日々を想って
今夜はお月さまにそっと手を合わせます。
そうしてまた春がきて
花の色は年年に眩しい。